アメリカのトランプ大統領は、メキシコとカナダに対する関税の発動を直前で延期しました。一方、中国には、追加関税を発動しています。

トランプ政権は、メキシコとカナダに課すと表明していた25%の関税について、発動を1か月遅らせることで両国と合意しました。不法移民や合成麻薬のアメリカ流入への対策として、メキシコ側が軍の兵士1万人を国境地帯に派遣することを決めたということです。

また、カナダは、不法移民や合成麻薬の流入対策に13億ドルを投じるということです。

一方、中国については輸入品に対する10%の追加関税を発動。これを受け中国は、アメリカからの輸入品の一部に最大15%の関税を課す方針を発表しました。

具体的には、アメリカ産の石炭や液化天然ガスなどに15%、原油や農業機械などに10%の関税を10日から課すということです。

トランプ大統領は中国側と協議するとしていましたが、今のところ、そうした発表は米中双方ともにありません。