止まらない物価の高騰。県の統計からも明らかとなりました。

去年の県内の消費者物価指数は前の年より3.2%上昇し、1990年代以降で初めて、2年連続で3%以上の上昇となりました。

去年の県内の消費者物価指数は、価格が天候に左右されやすい生鮮食品を除いた指数で、2020年を100とした場合、去年は109.5となり、一昨年より3.2%上昇しました。

3.6%上昇した一昨年と比べて上げ幅は減少したものの、1990年以降では初めて2年連続で3%を上回る上昇となりました。

費目別では「光熱・水道」が6.1%と最も上昇幅が大きく、次いで「食料」が4.9%などとなっています。

内訳を詳しくみると、県内で前の年より10.3%高騰したのは「電気代」。

12.4%も高騰したのは米や麺、パン類などの「穀類」で、「果物」が9.1%、「野菜・海藻」が7.6%の高騰でした。

物価高騰が食卓に大きな影響を与えていることが分かります。

一方、物価変動の影響を除いた実質賃金は、県内では去年、1月から5か月連続で減少していました。

一般的なボーナス支給月の6月、わずかに増加に転じたものの、翌7月はこの年で最も下がり幅が大きい9.5%の減少となり、それ以降も10月まで下がり続けています。

物価高騰に賃金の上昇が追いつかず、生活を圧迫する実態が改めて浮き彫りとなっています。