1人の職員が1日に平均5軒。
多いときは7軒を訪問介護することもあります。

坂口さん
「結構小さいお子さんがいらっしゃったり家庭の事情があってどうしても土日が(職員の数が)少なくなるみたいなんですね」


介護職員の人手不足は社会問題となっています。
県の4年前の見込みでは2023年度、介護職員の不足は2135人とされていました。
そして、2035年には不足は、およそ3500人にまで拡大するとされています。

それに追い打ちをかける事態も起きています。
国は今年度から訪問介護の基本報酬を2パーセントほど引き下げました。

そもそも訪問介護事業者の収入は基本報酬の原則1割を利用者が、原則9割を国が負担し、事業者に支払われます。
そこから職員に賃金が支払われます。
基本報酬が引き下げられると事業者の収入が少なくなり、職員の賃金を上げることも厳しくなります。


ニチイ学館徳山支店 矢野由江支店長
「たった2パーセントの減少であってもかなり痛手。今の人たちを大切に就業を続けていただこうと思うと年々企業努力では賃金改定してはいるので経営が厳しくなったらどうするんだ、と。国の制度としては報酬を引き上げていただくと存続はできるかなと思いますけど」