山口県の高齢化率は35.3パーセント。
これは全国で3番目に高い数字なんです。

進む高齢化で介護の需要が高まっていますが、山口県内では、10年後の2035年には介護職員が3500人ほど不足すると見込まれています。
介護の現場では、今、何が起きているのでしょうか。

介護職として働く坂口ミチ代さん(70)

坂口さん「おはようございます、よく眠れましたか?」
坂口さんは5年前から利用者の自宅に行って日常の世話をする訪問介護をしています。


1時間と短い時間で血圧の測定やオムツ交換などの排泄介助、食事の介助などをしなければなりません。
常に時間との戦いです。

坂口ミチ代さん
「食事関係になると飲み込みとかが悪くなったりするので、時間がかかったりするんですよねだからなるべく食事に時間をかけた方がいいと思って」

きっかけは夫が入院したことでした。将来、自分が介護をするかもしれないと思いこの仕事を始めました。

人を起き上がらせるなど体力を使う仕事。利用者とのコミュニケーションも重要です。始めは慣れませんでした。

坂口さん
「私体が小さいので大きい方だったりすると、寝返りや起き上がりができない方っていうのはこちらの方に負担がかかってしまうので、そこら辺からきついというか、こういう体勢ありますよね」

坂口さんが働くニチイケアセンター山口では10人が働いていますが、今でもすでに、人手不足の状態です。