「補助金凍結」を撤回 会見の役割は…

藤森キャスター:
3番目に質問したのは大手メディアの「AP通信」で、各種補助金などの凍結について聞きました。会見はその後も続き、他の記者も同じような質問を続けていったんです。会見後に、トランプ氏は指摘に耳を傾けたのか、凍結を撤回するという姿勢を示しているんです。

堤伸輔氏:
トランプ政権が発足して1週間が経ちますが、最初のつまずきと言って良いと思います。凍結というのは、例えばアメリカで7200万人ぐらいいる低所得者への医療補助のようなものの手続きがもうできなくなってしまったんです。人々の命に関わるような出来事が起こってしまっていて、さすがに評判が悪いんです。それで撤回せざるを得なかった。

民主党もこれまでは大統領選挙以来おとなしくしていたんですが、今回のことで腕まくりし始めた。レビット報道官の最初の記者会見だったわけですが、大成功とはいかず、むしろ最初のつまずきの記者会見になってしまった感じがあります。

小川キャスター:
潮目が変わっていくことになるのでしょうか。そして、ニューメディアの言葉「人間は自分が真実だと思うものに飛びつく」というのは、今の日本にも必要で警鐘になるような言葉なのかもしれないと感じます。

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<プロフィール>
宮本晴代
元NY支局記者
2016年、2020年の米大統領選を取材

堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
政治から社会問題まで幅広い報道に携わる