記者会見は「ニューメディア」優先に
トランプ流の「変化」は、他にも…
記者
「ホワイトハウスのこちらの建物で行われる報道官の記者会見にも、変化が起きました」
報道陣で、すし詰めになった記者会見室。対応にあたるのは、史上最年少、27歳で就任したレビット報道官です。学生時代に保守系の「FOXニュース」でインターン。去年の大統領選挙でトランプ陣営の広報を担当した人物です。
初めての会見で、表明したのは…

レビット報道官
「この会見室をニューメディアにも開放します。独立ジャーナリスト、ポッドキャスター、インフルエンサー、クリエーターたちも、ホワイトハウスの取材に歓迎します」
そして…

レビット報道官
「まずはニューメディアから始めます。 最初に『アクシオス』、次に『ブライトバート』質問をどうぞ」
これまでは、最前列に座るテレビなど既存メディアの記者が最初に質問するのが通例でしたが、トランプ政権では後回しとなり、インターネットメディアが次々と質問の権利を得たのです。
レビット報道官
「次は、ブライアン・グレンさん」
フルネームで指名されたのは、保守系のストリーミングメディア「Real America’s Voice」のブライアン・グレン氏。トランプ氏もお気に入りのリポーターで、先週には、こんな一幕も…

ブライアン・グレン氏
「カリフォルニアの問題(山火事)は、地元の失政が大きな原因ですが、それでも現地を訪れるのは人々を第一に考えるからか」

トランプ氏
「良い質問だね。こんな質問をどんどんしてもらいたいよ」
そのグレン氏は会見で、不法移民の受け入れを拒んだ南米コロンビアの大統領が、トランプ大統領に報復関税をつきつけられ、一転、受け入れを表明したことについて質しました。
ブライアン・グレン氏
「コロンビアの大統領との一件が示すのは、トランプ大統領に対して世界が強い尊敬の念を抱いているということか」

レビット報道官
「その通りです。『強さによる平和』の復活です」
グレン氏に、ホワイトハウスの変化について聞いてみるとー
ブライアン・グレン氏
「この政権は国民の声を聞きたいのですよ。過去30~40年にわたってホワイトハウスは我々のようなメディアを締め出していたから、すばらしい変化だと思います」
トランプ流のメディア戦略は今後、世論にどんな影響を及ぼしていくのでしょうか。