この日、青木さんが慣れない手つきで作っていたのは、杉玉です。

高橋酒造 青木里沙社長
「もうすぐできるんです、新酒が。すごいうれしいなと思って、杉玉を作っています」

杉玉は新酒の完成を知らせるため、各酒蔵の入口に吊るします。

越銘醸 小林幸久社長
「ちょっとちょっとなんかいびつだな。この辺が出ている、この辺が…」

青木さんが杉玉の作り方を教えてもらっているのは、長岡市内にある別の酒造会社の専務と社長。杉玉を作ったことがない青木さんが相談したところ、教えてもらえることとなりました。

本来は競合同士が一緒につくることがない杉玉ですが…

越銘醸 吉原雅史専務取締役
「ライバルというか、もうこの産業事態が衰退がしているので、ともにやっていかないと生き残れないという危機感もありますし、一緒にやっていった方が絶対に面白いことが起こりますし、異業種から参入した強みをこの業界にどんどん生かしていければいいなと思って。そのきっかけですよね」