金融業界で働いていた三重県出身の青木里沙さん(38)。
創業160年以上の歴史がある新潟県長岡市の酒蔵・高橋酒造の経営を2024年9月に引き継ぎました。
「日本酒業界に新たな風を吹かせたい」と意気込む青木さんに密着しました。
取材当日、高橋酒造では2月の新酒完成に向けた仕込みの真っ最中でした。

高橋酒造 醸造責任者 阿部龍弥さん(33)※山形から移住
「正直、今まで作ったことないタイプのお酒とかもたくさん作っていくので、もしかすると失敗するかもしれないですけど、それがまた来年度の課題になると思うので。今年は社長から、いろいろなものをつくっていいよと言ってもらっている」
この高橋酒造の経営を2024年に引き継いだのが、社長の青木里沙さん(38)です。
「ここでお米を蒸しているんですけど、朝、白い蒸気がワッと充満するんです。それがすごくきれいで、あといい香りもするので…温かいですし。好きなシーンです」

国内消費量の落ち込む日本酒業界で、青木さんが目指すのは、古い概念にとらわれずに「チャレンジできる蔵」です。