民間救急の需要が増えた理由とは

現在、仙台市では、消防局から16の事業者が認定を受けていて需要も増える傾向にあるということです。その背景には、救急搬送のひっ迫があります。

仙台市消防局救急企画課 佐々木隆広課長:
「令和6年中の救急出動件数は、速報値で6万5434件。過去最多を更新している」

また、医療機関に患者の受け入れ要請を4回以上行い、かつ、現場に30分以上とどまる救急搬送困難事案も増加。1月6日からの1週間で236件と過去最多を更新しました。サポートサービスオレンジの杉澤さんは、救急搬送のひっ迫を解消するために、民間救急を選択肢の一つにしてほしいといいます。

サポートサービスオレンジ 杉澤修さん:
「選択肢が増え、救急車を呼ばずに民間救急車を呼ぶ選択肢があれば、救急車の出動件数はずっと下がっていくのでは」

ただし消防局では、緊急性があると判断した際は、迷わず救急車を呼んでほしいとしています。

民間救急の料金は、今回取材したサポートサービスオレンジの場合、例えば、寝たまま移動が可能なタイプが、1時間1万3940円からで、スタッフの人数や医療機器によって料金が変わるということです。