世界を知り、平和について考えます。山口県宇部市の小学校で28日、「シリア出前講座」が行われました。
講座を行ったのは、宇部市の岬小学校教諭・岡﨑友里さんです。岡﨑さんは青年海外協力隊員としてヨルダンで約2年間活動し、昨年帰国しました。帰国後は、自身の経験を交えながら中東の文化や生活を知る授業を行っています。
授業では6年生29人が、日本に住むシリア人夫婦からオンラインで話を聞きました。2人はシリアの文化や伝統、食べ物などのほかシリアの内戦や現在の状況についても話しました。
モハンナド・アルヤクブさんの話(リモート)
「この戦争の結果、街は大きな被害がありました。270万人のシリアの子どもたちが難民となり、2万人ぐらいけがをしたり、亡くなったりしました」
また、シリアの復興には日本からの服などのリサイクル品や募金が必要だと訴えました。
児童
「シリアも日本みたいな戦争の少ない平和な国になってほしいなと思いました」
別の児童
「着れなくなった服をリサイクルしたり、募金をしたりしてシリアの方たちにちょっとでも助けになるようにしたいなと思いました」
宇部市立岬小学校 岡﨑友里教諭
「子どもたちが日本だけにとどまらず世界に目を向けて世界の今を知ってこれから自分が何ができるかというのを考えられるようになってほしいなと思います」
岡﨑さんは今後も、日本にいる外国人との関わりを増やしながら世界を知ってもらう授業を行いたいと話しています。