花粉飛散量は平年を上回る予想 西日本は過去10年で最多か

齋藤キャスター:
そしてこの寒さが落ち着くと、花粉の時期になってきます。

2025年の各地域での飛散開始時期・飛散量の予測が出ています。

【各地の飛散開始】
▼札幌 4月中旬
▼東京 2月上旬
▼静岡 1月下旬
▼大阪 2月中旬
▼福岡 2月上旬

【各地の飛散予想】※2024年比
(東日本)
▼東京 ほぼ変わらず
▼茨城 約2.4倍
▼長野 ほぼ変わらず

(西日本)過去10年で最多に匹敵する可能性
▼大阪 約4.7倍
▼香川 約8.5倍
▼大分 約4倍
(提供:ウェザーニュース)

なぜ西日本は2025年に花粉が多くなるのか。2つ理由を挙げます。
▼2024年の高温・多照の影響
▼飛散量が多い「表年」

広瀬 気象予報士:
特に2024年は西日本で花粉が少なめになる「裏年」だった分、2025年は花粉が多く飛んでしまう。2024年夏が暑かった分、いっぱい花粉ができているということです。大阪で仕事をしていても、「花粉が気になる」といろんな方から言われます。

さらに、もう1個嫌なことを言うと、先週西日本に黄砂が飛んできていました。そうすると、この先の黄砂の飛散の仕方もどうなるかな、と思います。黄砂が来てアレルギー症状を感じると、花粉症の症状も悪化する方向になります。この春は“花粉と黄砂のダブルパンチ”に注意した方がいいと思います。

井上キャスター:
2025年は、黄砂は多いですか。

広瀬 気象予報士:
総量がどうなるかは分かりませんが、「いつもより早く飛んできてるな」と何となく思っています。

ホランキャスター:
そうすると、飛ぶ期間が長くなって量も多くなるのではないかということですか。

広瀬 気象予報士:
可能性は否定できないです。

井上キャスター:
東京と茨城は距離が近く感じますが、花粉の飛散量には2.4倍差があるんですね。

広瀬 気象予報士:
もしかすると風向きによっては、東風が吹いてきて茨城の花粉が都内に飛んでくることもありえます。花粉情報に注意をお願いします。

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<プロフィール>
広瀬駿 気象予報士
1989年愛媛県生まれ
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
横浜国立大学大学院で台風を研究

松田丈志さん
元競泳日本代表 五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身3児の父