まずは山口県の空き家がどんな状況なのか見ていきます。
総務省のおととしの調査によると県内に空き家は14万700戸あります。
空き家率は11・1パーセントで全国で7番目に高い割合です。

警察によると、この空き家、窃盗被害に合うリスクがあるだけでなく、放火や薬物の受け渡し場所、特殊詐欺の金の受け渡し場所になる可能性もあるということです。

そうしたリスクを軽減するためにどうすればいいのか、山口県警・生活安全企画課の田中はるえ次長に聞きました。

大きくポイントは2つ。1つは人が住んでいるような形跡を残すこと。

例えば庭の手入れがされている、郵便ポストがきれいに保たれている。
「空き家ではない」と思わせることが大事です。

2つめは防犯カメラの設置。
目立つところに設置すれば犯人も警戒しますし、仮に被害に遭っても映像が証拠になります。

ほかには窓ガラスを割れにくいものに変える、定期的に訪れて近所の人とコミュニケーションを取り、不審なことがあれば連絡してもらえる関係を築くことも被害防止につながります。

人口が減る中、今後も空き家は増える見込みです。

この機会に対策を見直してみてはいかがでしょうか。