中国では1月28日から春節の連休が始まり、静岡空港にも多くの中国人観光客が訪れました。伊豆半島の観光関係者は「映えスポット」や「暖かさ」を売りに中国人観光客を呼び込みたいと意気込んでいます。

1月28日午後1時半過ぎ、香港エクスプレスの飛行機が静岡空港に到着しました。乗客100人以上のうち、多くが中国からの観光客です。

Q. 訪日の目的は?
「富士山・買い物」
「予算は制限なし」
「観光で静岡と大阪に行く」

1月28日から2月4日まで中国では春節の大型連休が続き、2025年も日本各地で中国人観光客の大移動が予想されています。

観光のまち・静岡県熱海市のホテルも春節に期待を寄せていますが、伊豆半島は中国人が求める場所とギャップもあるようです。

<月の栖熱海聚楽ホテル 森田金清社長>
「統計を見ますと中国の方は雪に興味があるようで、まだまだ北海道、東北が中心で、伊豆半島の方は少ない。まだまだ我々の方が中国のお客様にアピールが足りないと思います」

雪を求める中国人が多い傾向にあるなか、伊豆半島には追い風も吹いています。熱海市のお隣、伊東市の大室山が映画「君の名は。」に登場する場所に似ているとして中国人から人気を集める注目のスポットに。

さらに、2月1日からは静岡県河津町で「河津桜まつり」が始まります。

<森田金清 社長>
「この時期、あたみ桜、河津の桜、熱海梅園、伊豆半島は非常に常春で暖かいですし、寒い地域とは別の意味で中国の方々にアピールして多くの方にこれからも来ていただきたいと思っています」

一方で、心配されるのがいわゆる「白タク行為」。営業許可を取らずに観光客を目的地へと運び、ドライバーなどの摘発が相次いでいます。静岡空港では警察や観光関係者が中国語などで書かれたチラシを配って注意を呼びかけました。

<県警交通指導課 戸塚俊克捜査補佐>
「(2024年からの)検挙の甲斐があって、結果的に白タク業者が減った。ただ根絶には至っていないので、関係機関と協力して根絶に向けて進めて行きたい」

警察は春節の期間、県内各地の観光地などで巡回を行い、警戒を強めていく方針です。