「“あれは怪文書で、私たちは被害者”などと言いながらファイル出してきた」「内容を読み上げた」県議2人が証言
1月27日に実施された百条委では、この“私的情報流出”問題をめぐる、県議会議員などを対象とした聞き取り調査の結果が委員らに示されました。
調査は去年12月に行われ、県議2人が、“兵庫県の井ノ本知明・前総務部長から、元県民局長の私的な情報を見せられた”と証言。その詳細も明らかになりました。
ひょうご県民連合・迎山志保県議の証言
「雑談の流れから、『本当に大変なことになってきた。あれ(元県民局長の告発文書)は怪文書である。信用に値する文書ではない。私たちは被害者だ』などと言いながら、前総務部長が机の上にファイル2冊を出してきた。ファイルを開いて見せてきたので、ページをめくると、その内容は元県民局長のプライバシーに関するものであった」
自民党・山口晋平県議の証言
「前総務部長から『元県民局長の公用PC内のデータをプリントアウトしたものを見て下さい』と言われ、ファイルを開けて見せられた。私があまりにも見ようとしなかったので、前総務部長が読み上げた。それは元県民局長のプライバシー情報であった」
一方、井ノ本前総務部長は、去年10月に行われた百条委で、「守秘義務違反の嫌疑が生じる可能性がある」として、情報流出に関する証言を拒否しています。
百条委員会の奥谷謙一委員長は、27日の報道各社への取材に対し、この“私的情報流出”について刑事告発を行う可能性も示唆しています。