「父への感謝を返せるかなと」元ダンサーの娘がペアを組む

 去年7月、前田さんは新たな挑戦に向けて、練習を重ねていました。4か月後に東京都内で行われる、プロとアマチュアが同じ条件で競うショーダンスの大会に初めて出場するのです。

 (前田明さん)「両親、妻、同級生がどんどん亡くなっていった。自分も死ぬことは間違いない。自分の踊りをどこまでやれるのか、極めてみたいと思ったんです」

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 ペアを組むのは、娘の真理子さんです。真理子さんは大学卒業後、父の影響で社交ダンスを始め、プロのダンサーになりました。4年前に引退しましたが、父の挑戦を応援したいと参加を決めました。

 (娘・真理子さん)「父への感謝をこれで返せるのかなと思ったので引き受けました。難しいところはいっぱいあるんですけど、お父さんにしかできないリフトをどれだけ評価してもらえるか挑戦したいです」