「227系Urara」デビューで変わり始めた「国鉄岡山」勢力図

ところが、2023年7月にJR西日本岡山支社に待望の新型車両「227系Urara」【画像⑮】がデビューすると、113系・115系の立場は一変します。

【画像⑯】2023年7月にデビューした「227系Urara」

2023年の時点で「3分の1が227系に置き換え」という発表でしたが、2025年1月末時点では、227系が101両まで増えた一方で…、
・105系 14両
・113系 16両
・115系 120両
・213系 26両
と、着々と227系に入れ替わって行っているのです(それでもまだまだ115系が最多ですが)。今回の「湘南色」も、引退の理由は「老朽化と必要本数、検査のタイミングを勘案して」ということでした。

【画像⑰】

JR西日本岡山支社では、今後の旧国鉄車両の行く末については特にコメントしていません。新型車両の投入で置き換えられていく115系を最後にカメラに収めたいと、きょうは県外の鉄道ファンが大勢いらっしゃっていました【画像⑱】。

【画像⑱】福山から「寂しい」

(福山から)
「小学校のころ、鉄道が好きになったきっかけとなった、昔から走っている車両だからきました。だんだん少なくなってきて、寂しい部分はあります」

【画像⑲】大阪から「もう3編成しかない、うち2編成が...」

(大阪から)
「115系が好きだから来ました、音とか顔とかモーター音とか。全国に3編成しかないんで、この色。結構価値は高いと思います」

え?!まだどこか数か所で走っていると思ったら、もうわずか2か所で3編成だけだったとは…JR西日本の方によると、あと1編成は「しなの鉄道」で運行中だということでした。つまりは、JRでは今回の2編成が引退して消滅、ということになります。

【画像⑳】車両管理係 二宮さん「鉄道関係者にも思い入れの強い車両」

(岡山電車支所 車両管理係 二宮翔さん)
「今回は、地域の方やファンの方に撮影したり運転台の機器に触ってもらったりして、湘南色に引退してもらいたいと企画しました。1950年に『湘南色』が誕生して、2025年1月まで活躍した、鉄道に携わってきた人たちも思い入れの強い車両です」

【画像㉑】何が何だか分かりませんが、床下も撮ってみました