23日未明に福島県檜枝岐村(ひのえまたむら)で最大震度5弱を観測した地震から一夜が明け、24日も檜枝岐村周辺を震源とする地震が続いています。原因はわかってませんが専門家は熱水活動による可能性が高いと分析しています。

23日午前2時49分、檜枝岐村周辺を震源とする地震があり、県内では檜枝岐村で最大震度5弱を観測しました。
気象庁によりますと今回の震源の周辺では、この震度5弱の地震のあと24日午後6時までに震度1以上の地震が66回発生しています。
専門家はこの地震の要因についてまだ「わからない」とした上で、次のような分析をしています。

東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次教授
「地下水は特に火山地域は熱水で、簡単なイメージとしては間欠泉のようなイメージでものすごい勢いで吹き出しますよね。そういうものが地下に圧力を持ってあるのでそれが断層を刺激して地震を起こしている可能性は十分あります。」

そして地震が頻発している地域では自分の身を守る対策が必要だと話します。

東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次教授
「なだれや屋根からの落雪が地震によって起こる可能性高い。火災も同時に注意する必要がある、ストーブなどに注意が必要です。過剰な緊張感は必要なありませんが、これよりも大きい揺れが来たらどうなるか。そのためにどんな対策を打っておくべきか考えると良いと思います。」


檜枝岐村は現在、1メートルを超える積雪があり、気象庁はなだれなどに注意するとともに今後約1週間、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。