ジャンプ台や急カーブなどがあるコースで着順を競うスキークロス。
最高時速は90kmで空中での接触もあり、『雪上の格闘技』とも言われます。
古野選手は、自転車競技のBMXにも取り組み、小学生の頃には世界選手権で7位に入賞。その身体能力やバランス感覚を磨きながら冬は妙高市を拠点にスキー技術を磨きました。そして、2022年に初めてたどり着いたオリンピックの舞台。
「小さい頃から本当に夢見てきた舞台だったので…」
「やっぱり、レース前後ですごく特別な思いを感じました」

しかし、北京での勝負は一瞬で決まりました。
スタート直後に転倒したのは、自身の競技人生で初めてだったそうです。
22歳だった古野選手はレース直後に「本当に何もできずに終わってしまった感が強くて…。ちょっと何も考えられないです」と話しています。
当時について古野選手は、「過信があったかもしれない」と振り返ります。
「自分はスタートを得意と思っていたので、スタートで前に出て良いレースしてやろうと思って挑んでいた」
「今振り返ってみれば、ちょっとすごく緊張しちゃっていて、足元が普段と違う動きをしちゃって、バランスが取れてなかったな…」

そして、心と体のさらなる成長を誓いました。
「やっぱりメンタルの部分は、すごく今でもかなり試行錯誤してる最中なんですけど、取り組むべきだなと」