熊本県の阿蘇地方の草原では、茅葺き屋根に使われるカヤの収穫が行われています。
阿蘇地方の草原に生えるカヤは、草原保全に取り組む企業が農家に呼びかけ、5年前から茅葺き屋根の材料として商品化を始めました。
作業は野焼き支援ボランティアが中心となって行い、刈り取ったカヤを丁寧に集めて束にしていきます。

野焼きで守られてきた阿蘇の草原のカヤはコシが強くてツヤがあり、出荷している京都などで高い評価を得ているということで、今年は4月に開幕する大阪・関西万博のパビリオンの屋根材にも使用されます。

阿蘇グリーンストック 山本保孝さん「今回、万博を通して阿蘇のカヤの品質とか良さを知ってもらうことで広がっていくんじゃないかと思っています」
収穫作業は4月ごろまでで京都などに約1万2000束の出荷を見込んでいます。