資源エネルギー庁が22日に発表した1月20日時点のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は、1リットルあたり185.1円となり、前週から4.4円値上がりしました。
値上がりは2週連続で、軽油も同様に4.4円値上がりし、1リットルあたり164.7円。灯油も18リットルあたり73円値上がりし、2,280円と7週連続の値上がりとなりました。
都道府県別に見ると、47都道府県すべてで値上がりとなり、最も高かったのは高知県の193.6円、次いで長野県の193.5円でした。そのほか、山形県、鹿児島県、鳥取県、長崎県で190円超えとなりました。
日本のガソリン価格、実は安い!?…OECD諸国との比較では

一方、財務省が公表したOECD加盟国におけるガソリン価格の比較(2023年第3四半期)によりますと、調査対象となった35カ国中、日本のガソリン価格は高い方から34位と、米国に次いで2番目に安価な水準にあることがわかります。
※OECD(経済協力開発機構)はヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め38ヶ国の先進国が加盟する国際機関。

デンマーク、オランダ、フィンランドの順にガソリン価格が高く、税込みでは300円を超えているほか、35ヵ国中30ヵ国で200円を超えています。
また、税負担率でみても、OECD加盟国と比較して日本は高い方から26位と、税率も比較的低い水準ことがわかります。
▼日本の順位(35カ国中)
小売価格:34位(高い方から)
税負担額:31位(高い方から)
税負担率:26位(高い方から)

価格差について、経済産業省資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」によりますと、日本、米国、英国、フランス、ドイツにおけるガソリン価格は、税抜きの本体価格に大きな違いはなく、各国の税制が小売価格差の原因となっているとのことです。
ただ、これらの比較は、各国の物価や賃金差が織り込まれていないことには注意が必要です。