きょうから春闘が事実上スタートしました。大企業だけでなく中小企業でも賃上げを行うところが増えていますが、その勢いが続くのかどうかが焦点となっています。
入社4年目、総務部で物流管理などの仕事をしている木津明里さん。
明治安田生命入社4年目 木津明里さん
「素直に嬉しいなと思っている」
そのワケは、4月からの“給料アップ”です。
国内4万人あまりの社員を対象に平均5%の賃上げ、さらに若手の一部については8%以上の賃上げを実施する方針です。
明治安田生命入社4年目 阿部隼也さん
「趣味に使うお金も増えますし、やっぱり自分が働く上でのモチベーションがすごく高くなる」
若手を中心に大幅な賃上げに踏み切った理由については…
明治安田生命 浅野芳一 常務執行役
「彼らのこれからの役割発揮、チャレンジというものを期待して、他の職員よりも厚く引き上げを行うという判断をした」
大企業では大幅な賃上げが相次いでいます。
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングやサントリー、三井住友銀行、軒並み給料が上がります。
こうした中、きょう、経団連と連合のトップが会談。春闘が事実上スタートしました。
連合 芳野友子 会長
「ようやく動き始めた賃金(アップ)の流れを滞らせることは絶対に避けなければならない」
焦点は、中小企業の賃上げです。
去年の賃上げ率は、▼大企業は5%台と高水準でしたが、▼雇用全体の7割を占める中小企業は3%台にとどまっていて、“賃金格差”の広がりが課題となっているのです。
ただ、大企業ではなくても高い賃上げを実現した会社もあります。
串カツが看板商品のこちらの企業。グループ会社を含めおよそ500人の正社員を抱える中堅企業です。
全正社員を対象にベースアップを含め、平均4.7%、最大23%の賃上げを実施しました。
串カツ田中 武蔵小山店 服部将 店長
「(物価高でも)物価と一緒に合わせて上がっていたら生活が変わらないので大丈夫。現在、外食増やして奥さんと一緒にご飯に行く機会が増えたりしています」
賃上げは4年連続。去年の売り上げが好調だったことに加え、物流コストの改善から賃上げが実現したといいます。
専門家も中小企業が経済全体のカギを握ると指摘します。
第一生命経済研究所 経済調査部 熊野英生 首席エコノミスト
「地方経済を中心に雇用者の受け皿になっているのは、やはり中小企業。中小企業を含めて賃上げできないと、地方経済の恩恵がほとんどない」
さらに、課題も。
第一生命経済研究所 経済調査部 熊野英生 首席エコノミスト
「単なる初任給の引き上げだけではなくて、全年代にわたっての賃上げ、賃金カーブの適正化を進めていくということが今後の課題」
若手世代ばかりが給料アップとなり、上の世代が取り残される“世代間ギャップ”も課題だといいます。
誰もが賃上げを享受できる世のなかを実現できるのか、試される春が始まりました。
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