命綱を使うためには、体につなぐための安全帯と住宅に結ぶためのアンカーが必要です。問題はこのアンカーです。

【長岡技術科学大学・上村靖司教授】「残念ながら、命綱を結ぶアンカーが屋根についていない。命綱をつけましょうという前に本当はアンカーをつけましょうというのが一番大事なポイントにはなります」

アンカーの設置には12万円から15万円ほどかかりますが、県内16市町村が補助制度を設けています。
命を守るために活用を検討してみてください。
続いては、「安全帯」です。厚生労働省は屋根の高さによって使用する安全帯のタイプを定めています。中でもハーネスタイプは、骨盤でしっかりと固定されるため万が一宙づりになっても体への負荷が軽減されます。緩みがないように体にしっかりと固定することが重要です。さらに命綱をアンカーや安全帯に取り付ける際には工夫も必要です。

【長岡技術科学大学・上村靖司教授】「ひと工夫!くるんと回します。動かない」

また、はしごを使う際も注意が必要です。

【記者】「雪をおろす前に事故にあるケースも?」
【長岡技術科学大学・上村靖司先生】「作業を始めてから10分以内の事故が一番多いと言われている」「雪がついたりすると滑りやすくなりますよね」