まとまった雪が降った場合、新潟県の中山間地域の人たちは屋根の雪下ろしが必要となります。ただ、この雪下ろし、かなりの危険を伴います。主に雪下ろし中の屋根からの転落事故が多いと言われていますが、転落を防ぐための対策を取材しました。

【長岡技術科学大学・上村靖司教授】「高いところの作業なので、転落事故の危険が付きまとっている」
注意点を聞いたのは雪下ろしのエキスパート長岡技術科学大学の上村靖司教授です。
【上村教授】「目安としては、1メートル。1メートルの雪までは建物が耐えられます。ただ、1メートルを超えると心配になってきますので」
一晩で1メートルの雪が降ることもある雪国新潟は屋根の雪下ろしが必要ですが
注意しなければならないのが除雪作業中の事故です。
県内では2022年度までの10年間で雪による死亡事故・重傷事故が729件発生していてそのうち除雪作業の事故が475件を占めています。
中でも屋根やはしごからの転落が376件と最も多く死亡・重傷事故全体の半分以上を占めています。
新潟県は、雪下ろしをする際はヘルメットや命綱などを付けるよう呼び掛けていますが県のアンケートでは81.6%の人がヘルメットも命綱も付けていないことが分かりました。

【長岡技術科学大学・上村靖司教授】「特に最近だと落ちる下ですよね。地面が雪ではなくてコンクリートやアスファルトがむき出しになっていることがあるので。昔と違って落ちたら大事故になるんだよ。これをみなさんに知っていただきたい」