トランプ氏のアメリカ大統領就任を受け、熊本県内の証券会社も先行きを注視しています。
日本時間のきょう(1月21日)、ドナルド・トランプ氏が第47代アメリカ大統領に就任。
その後、メキシコとカナダからの輸入品に新たな関税を課すことを検討すると述べました。
きょうの日経平均株価はこの関税への検討が伝わると売り買いが交差し、終値はきのうより125円ほど高い、3万9027円となりました。
大熊本証券 出田信秀 社長「市場はトランプ氏の発言一つで上がったり下がったりの激しい動きを繰り返していたので、トランプ氏の動向によって市場が上にも下にも動く状況が考えられる」
熊本でも先行きを固唾をのんで見守る人たちがいます。
輸出農産物の2割を握るアメリカ
玉名市でイチゴを栽培する農業生産法人「イチゴラス」。「淡雪(あわゆき)」と呼ばれる品種の白いイチゴは、6年前にアメリカへの輸出を始めました。

しかしトランプ大統領は就任早々、メキシコとカナダへの新たな関税の検討を表明。もし日本にも高い関税が課されれば、今後の売れ行きに影響を与えかねません。
イチゴラス 森川竜典社長「(高い関税が課されれば)値上げや販路の新たな選定が必要になってくる」
今では輸出の2割がアメリカ向け。高級スーパーなどで販売され、現地の評価も高いだけに…。
森川社長「アメリカ国内の景気が良くなり、もっと日本の農産物が売れるようになればいいな」

熊本県の昨年度(2023年度)の農林畜産物の輸出額は過去最高の122億円。輸出の2割近くがアメリカ向けだけに、多くの農家が今後の動向を注目しています。