新型コロナの影響で様々な生活様式が変化しましたが、記念撮影にも新たなスタイルやトレンドが生まれています。
コロナ禍で結婚式や披露宴の撮影の仕事が激減するなか、生き残りをかけて『セルフ写真館』や、『ウェディングドレス・ヘアメイク・屋外での撮影』などをセットで提供するなど 様変わりする ”長崎の記念写真事情”とは──
■ 本格写真スタジオで 好きなように”自撮り”


ユニークな構図とリラックスした雰囲気が特徴の写真。

撮影されたのは長崎市・中通り商店街沿いのビルの一室に今年6月オープンしたスタジオひかり。

本格的な機材が揃っていますが、撮影するのは ”お客さん自身”です。

セルフ写真館 StudioHIKARI 米満 光太郎 代表:
「一見たくさんの機材があってちょっと大変そうに見えるんですけども、お客様自身は ”リモコン”を使って、真ん中のシャッターボタンを押すだけで、簡単に写真が撮れてしまうんです。
ボタンを押すことによってピントも合いますし、勝手に綺麗に撮ることができます」
早田アナウンサー:「えー」

モニターで写り具合を確認しながら、リモコンのボタンを押すだけ。

米満代表:
「コロナ禍なので、対面で撮らなくていい。お客様自身で良い写真を残して頂く(というサービスです)」

セルフ写真館は、コロナ禍を機におととし韓国で流行し、今、日本でも話題に。
『緊張しない』『自由に撮れる』『リーズナブル』などのメリットもあり、若い人に人気です。


米満代表:
「プリクラ感覚のような。当日予約で、サクッと行ってサクッと帰るような」

この日のお客さんは、1歳になる雛ちゃんのバースデーフォトを撮りに来た山口さん一家です。

説明する米満代表:「こちらのリモコンを押すだけでカシャっと」
母・美希さん:「あ、すごい」
■ 時間内で撮り放題 ”プリクラ感覚”で家族写真

20分間で何枚撮ってもOKです。

料金は、2人までなら4000円。それ以上は、1人増えるごとに1000円プラスとなります。

父・聖さん:「風船持ってこん?」
母・美季さん:「ハートの風船あるよハッピーバースデーあるよ、櫂くん」

スタジオに備えられている小道具も使い放題です。

さらに万一の機材トラブルに備え、もともと出張カメラマンである米満さんが待機しているので安心です。

20分で、およそ400枚撮影しました

写真データ入りのSDカードをカードリーダーで読み込むと、わずか数分でスマートフォンに全ての写真を保存できます

山口さん夫婦:「いいね!いい感じやね!」「良かった良かった」


山口 聖さん:
「枚数制限とかなく、自分の思ったタイミングで写真を撮れるっていうのはすごい魅力的なのかなと」
米満さん:
「もっと気軽にですね。ちょっと ”コンビニに行くような感覚” で写真撮りに来てもらえるように、いいサービスを出していけたらいいなと思っています」
■ 売り上げが1割に…生き残りかけ ”新郎新婦のため”を模索

長崎市鍛冶屋町に去年4月オープンした「フォトグラファーズ」はフォトウェディング専門のサロンです。


サロンマネージャー 岩本 一丹さん:
「常時30点ほど、こちらにはご用意させて頂いています」

こだわりのウェディングドレスやアクセサリーの貸し出し、ヘアメイク、そして写真撮影全てをセットにしたサービスを提供しています



洋館のある南山手・東山手地区で撮影するプランや、中華街を舞台にしたプランなど、7つの撮影プランがあり、価格は、それぞれ十数万円です

代表でカメラマンの岩本 賢吾さんは「コロナ禍で、結婚式や披露宴の撮影の仕事が激減した」と言います。
フォトウェディングサロンのオープンは、”生き残り策”であると同時に”新郎新婦のためにできること”を模索した結果でした

PHOTOGRAPHERS カメラマン 岩本 賢吾 代表:
「(結婚式や披露宴の撮影が)1割ないぐらいまで落ち込みましたね。
結婚式を もししないとしても『今しかない時間を残す』
なんか そこで、自分たちがまだできることがあるんじゃないかなと思って」