【彗星】の名前の付け方
国立天文台によれば
「『彗星』が新しく発見された場合、自動的に発見者の名前が付けられ、発見した順に3人まで名前が付きます。」とのことでした。
「アトラス」さんが、この2つの彗星を発見したのかと思いきや、実は「アトラス(ATLAS)」というのは人の名前ではなく、日本語で【小惑星地球衝突最終警報システム】と呼ばれ、ハワイ大学天文学研究所(IfA)が開発・運用しているシステムでした。
「アトラス(ATLAS)」について
「アトラス(ATLAS)」はAsteroid Terrestrial-impact Last Alert System の略称で、日本語に訳すと【小惑星地球衝突最終警報システム】となります。地球の近くにある小さな天体の観測(掃天観測)を行い、地球に衝突するおそれがあるときには、早期に警告するシステムのことです。
ATLASは、4 つの望遠鏡 (ハワイ ×2、チリ、南アフリカ) で構成され、移動する物体を探すために毎晩数回全天を自動的にスキャンします。

ATLASは、廃棄衛星など宇宙ゴミの追跡・監視にも使われています。低軌道(地上から約200~2000キロメートル)にある直径 10 cmの物体を観測でき、静止軌道(地上から36000キロメートル)にある直径約 60 cmの物体を検出できます。月までの距離の1/10にある大きなビーチボールほどの大きさのものを検出できる高い精度を持っています。ATLAS は物体の動きを観測するため、地球を周回する宇宙ゴミと太陽を周回する小惑星をすばやく区別できます。