全国の中でも高い水準が続く長野県内の子どもの自殺を防ごうと、県のプロジェクトチームが20日、対策を話し合いました。


県庁で開かれた「子どもの自殺対策プロジェクトチーム会議」には、スクールカウンセラーなどおよそ30人が参加しました。

県内の20歳未満の自殺者数は、チームが立ち上がった2018年に人口10万人あたり4.78人となり全国で最も多くなりました。

その後、一旦やや改善されましたが、2023年には5.35人で、全国4番目の高さまで悪化しています。


チームは2027年度中に「20歳未満の自殺ゼロ」を目指していて、地域の支援者に助言などを行っていますが、支援を必要としている子どもたちに十分届いていないのが現状です。

非公開で行われた意見交換では、子どもたちのSOSを気付けるように家庭への支援も大切なのではないかといった意見や、子どもたち全員に面談をしてはどうかといった意見が出されたということです。

特定非営利活動法人ライフリンク代表 清水康之(しみず・やすゆき)さん:
「大人が気づけない、でも自殺リスクを抱えている子については、今危機対応チームに届いていない可能性が高い」