地元の子どもなどが利用する松本市の施設にある階段に、思わず上り下りしたくなる、面白い仕掛けがあるそうなんです。
一体どんな階段なのでしょうか?


松本市里山辺(さとやまべ)にある、「教育文化センター」。

プラネタリウムの上映や、子ども向けの科学講座などを行う人気の施設です。

森記者:
「建物内に入ると目の前にあるのが、噂の階段です。一見した限りでは、特に変わったことはなさそうですが…」

施設にある、23段の階段。

ここに、期間限定である面白い仕掛けが施されています。

松本県ケ丘(あがたがおか)高校探究科2年 森遥紀(もり・はるき)さん:
「階段に何か仕掛けを設置したら自然と上るんじゃないかなと思って…」

企画した、松本県ケ丘高校2年の森遥紀さんです。

森遥紀さん:
「“ピアノ階段”と言ってぱっと見なんにもないんですけど、(ドレミ…)こんな感じで音が鳴る仕掛けになっています」

階段の一段ごとに音が割り当てられ、上り下りすると音階を奏でる事ができるのです。


森遥紀さん:
「ここにある光学センサーが見えていないんですけど光が出ていて、足に反応して、最終的にあそこにある集約してくれる機械で音に変換して、スピーカーから音が出るっていう」

センサーが、その段に足が置かれたことを感知。

スピーカーから音が鳴り、階段の両端ではカラフルなLEDが光ります。

森記者:
「(ドレミ…)これは楽しいです!たしかに思わず上り下りしたくなります」

新潟県で教材開発などを手掛ける「ユーレカ工房」の協力で、12月から設置しているこのピアノ階段。

取り組んだ、きっかけを聞くと…

森遥紀さん:
「僕が(高校)1年生の時に父とテニスをしていたら、父が体を痛めてしまうということがあったんですけど、そのあとも特に運動をするっていうわけでもなくて、そういう運動をしないっていう意識とか習慣とかってなかなか変わらないなって…」

父親のような人が、世の中にはたくさんいるはず…!

そう考えた森さんは、高校の「探究学習」の一環で「生活の中で自然に運動する仕組みづくり」について研究をスタート。


2024年秋には、JR松本駅の階段に、簡単な質問と選択肢をプリントしたステッカーを貼り関心をひくことで、階段の利用者が増えるのかを実験。

今後も研究を続け、2025年度、論文にまとめます。

森遥紀さん:
「とにかく周りにいる人が面白そうって思う仕組みならいいなと思って。特にお子さんとかが大人と一緒に上っていて、子どもと一緒に行くから大人も階段上るみたいな運動のきっかけになったと思う」

将来は、理学療法士を目指しているという、森さん。

森遥紀さん:
「こうした無意識的な運動というところから、もっと健康的な社会がつくれていったらいいなと思う」


ピアノ階段は松本市教育文化センターに1月末まで設置されていて、誰でも自由に体験できます。