アルコールに依存する仮設住宅の住民も

 一方、このころ仮設住宅では、元の住まいで育んだコミュニティーが断絶したことで、孤独死が社会問題に。アルコールに依存する人々も増え始めました。

 酒をやめさせるため、ボランティアがアルコール依存症とみられる男性の部屋を訪れる様子もみられました。

 【当時の様子】
 (ボランティア)「お酒はどこに隠してんの?」
 (男性)「あれへん言っとんねん」
 (ボランティア)「あれへんの?」

 (男性)「ちょっとな、ものすごいな…薬をおくれ」
 (ボランティア)「どんな薬?」
 (男性)「死ぬような薬」
 (ボランティア)「そしたら、あしたまで待っておいてくれる?」
 (男性)「くれるか?」
 (ボランティア)「あした私の顔を見るまで待っておいてくれる?」
 (男性)「んー」

 仕事も将来の展望もなく、孤独です。手軽に気を紛らわせられるアルコールが仮設住宅に大きな黒い影を落としていました。