広島県住宅耐震化率=84.5% 旧耐震基準と新耐震基準の違い

梅川千輝記者(気象予報士)
きょうで阪神・淡路大震災から30年。30年前私は3才だったので、この震災をリアルタイムでは知らない世代になります。
こちらが阪神・淡路大震災で住宅の倒壊や火災が広まった要因の1つが「古い住宅」の密集でした。こちらは同じように活断層が要因となった熊本地震(16年)の木造住宅の被害をまとめたものです。
建築された年代によって住宅が倒壊した割合に大きく差があります。

この理由が耐震基準の見直しです。1981年を境に基準が厳しくなっています。広島県の住宅の耐震化率は2020年度現在で「84.5%」と推計されています。
自分の家がいつ建てられたのかきちんと把握して、不安がある場合は県の建築課に耐震診断や補強などについて相談をしてください。
現在の技術でも地震がいつ起こるのかはわかりません。特に住宅などのハード整備には時間もお金もかかるので、平穏なときにそれぞれの家庭で備えについて考えておくことが重要だと改めて感じました。