南海トラフなどの巨大地震を想定した自衛隊とアメリカ軍共同の災害対応訓練、「南海レスキュー」が16日、アメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)で行われました。



巨大地震が発生したときに自衛隊とアメリカ軍が連携してどう動くことができるのか、災害対処能力の向上を図るために行われる訓練です。

南海トラフ地震で東海から近畿、四国にかけて甚大な被害が出た想定です。

生活用品などの救援物資が呉の海上自衛隊から岩国基地に船で運ばれ、アメリカ海兵隊や自衛隊員らがトラックに積み込みました。



矢田史子 記者
「呉から運ばれた救援物資が陸上自衛隊のオスプレイに積み込まれます。被害がひどかった地域にオスプレイで運ばれます」

津波などの被害があった想定の徳島空港に向けて離陸しました。



岩国でも避難者が多数出たとの想定で、避難所での訓練も行われました。

アメリカ軍は東日本大震災のときに災害支援「トモダチ作戦」を行っていて、自衛隊では南海トラフ発生時の災害対応における岩国基地の役割は重要になってくると見ています。

陸上自衛隊第13旅団長 今村武 陸将補
「岩国基地は甚大な被害が想定されている四国、近畿、そういったところに対する支援を行う拠点になりえる地域だと私は思っております。非常に重要な立地にあると思っております」

リチャード・ラスノック 司令官
「市民の人たちに感じてもらいたいのは岩国基地がまちにあり安心だということ。自衛隊、アメリカ軍など基地がどのような機能を持ってどのような支援ができるのかということを知ってもらって、安心していただく、そういうことにつながればと思っています」



岩国基地で日米およそ450人が参加する大規模な災害対応訓練が行われるのは、初めてということです。