「『我がこと』として捉えていないのが一番大きい」

 国による調査や支援の拡充が進まないまま、震災障害者たちは長い年月を歩み続けてきました。

 (馬場覚さん)「めっちゃ汚いんですけど、歴代の装具。こんなふうになる。大体5年ぐらいでこうなる。こういうとこが割れてくるんですよね」

 被災当時、劇団に所属する役者だった馬場さん。志半ばで引退せざるを得なくなりました。現在はUSJで裏方としてショーの運営などに携わっています。

 震災で負った「傷」と、かたちを変えた「夢」。30年間、前向きに歩んできました。「震災障害者の存在を知ってほしい」という思いはずっと変わっていません。
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 (馬場覚さん)「結局は『我がこと』として捉えていないということが一番大きいのかなと。僕は身に染みていますし、それが必要なこと。既存の制度に合わせることを先にしてしまって、それ以上は考えないっていうのが現状」

 忘れられていた人たちの声が、私たちひとりひとりに問いかけています。