尹大統領拘束 捜査・弾劾の行方は

龍谷大学 社会学部教授 李相哲さん:
ただ、尹大統領を拘束した理由、容疑というのは内乱の罪なんですよね。しかし韓国の刑法では、今回、尹大統領が戒厳令を宣布したのは内乱の罪には当たらないんじゃないかということで、憲法裁判所も弾劾訴追案から内乱の罪は外せというふうにして、今、審理しようとしてるところなんですね。
だから法の理論で戦えば、どんな結果が出るのかというのがわかりにくくなっていますけれども、どっちが勝つのかっていうのはやっぱり韓国では国民の世論ですね。先ほども出たように、尹大統領に対する支持率がぐんぐん上がって今46%です。50%に迫っているというふうになれば、憲法裁判所も慎重に審理せざるを得ない。そのような状況になっていくというふうに思いますけれどね。
井上キャスター:
憲法裁判所も世論を気にして判決を出すってことですか?
龍谷大学 社会学部教授 李相哲さん:
もちろんです。過去において朴槿恵前大統領のときもそうですし、韓国は法律の上に国民感情、つまり「国民情緒法」というのがあって、憲法裁判所も刑事裁判所もほとんど大事件は世論動向がとても大きな影響を及ぼしてきているんですよね。これからもそのようなことが見られるというふうに思います。
井上キャスター:
そこはやっぱり韓国独特だなって思うんですね。

萩谷麻衣子 弁護士:
李先生、尹大統領を支持している層というのは若者が多くなってきているということでしょうか?
龍谷大学 社会学部教授 李相哲さん:
おっしゃる通りで、若い男性の20~30代、それから60代以上は尹大統領を支持している模様です。それからソウルでも尹大統領に対する支持率がかなり高くなってるんですね。
井上キャスター:
ソウルと若者ということですね。
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<プロフィール>
李相哲さん
龍谷大学社会学部教授
著書に「北朝鮮がつくった韓国大統領 文在寅」など
萩谷麻衣子 弁護士
結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当














