除排雪の苦情が相次いでいた青森市は、14日朝の時点で生活道路で緊急車両が通行できる程度に「おおむね完了した」と発表しました。当初の予定から8日遅れての作業完了です。

年末年始の大雪を受けて、青森市は1月2日、業者に幹線道路と生活道路の除排雪を指示していて、仕事始めの6日までの完了を目指していました。

その結果、幹線道路は予定通りに進みましたが、生活道路は終わりませんでした。

最終的に、生活道路の除排雪は目標から8日遅れて、14日朝の時点で緊急車両が通行できる程度に「おおむね完了した」ということです。

一方、幹線道路は青森市東部の藤田組通り、明の星通り、それに浜館地区の通りで本来の2車線のうち1車線しか確保できておらず、早期に排雪を進める計画です。

また、小中学校の通学路は、除雪の要望があった場所のうち全体の15%にあたる47か所で作業が終わっておらず、15日からの冬休み明けに間に合うように除雪する予定です。

青森市の西秀記市長は、雪が降り続いたことなどで作業が遅れたという考えを示しました。

青森市 西秀記 市長
「除排雪の作業をしている最中にかなりの降雪が続き、やっているそばから繰り返し除排雪をしなければいけない状況になり、マンパワーがいっぱいいっぱいになった。15日あたりから降雪が予想されていますので、その時に対応できるように幹線道路の排雪をしている」

また、青森市は14日、災害救助法にもとづいた住宅から屋根雪を下ろす作業の申請を15日から受け付けると発表しました。

対象となるのは、住宅が倒壊する恐れがあり自分では除雪できない世帯で、市は電話(電話申請:017-752-9022)で申し込みを受け付けます。

一方、弘前市では豪雪の影響で農作物への被害が出ていることを受け、農道の除雪に関わる経費の一部を補助する事業に充てる1000万円を含んだ補正予算を専決処分しました。

弘前市 櫻田宏 市長
「(リンゴの)日本一の生産量、全国の25%を生産している弘前市として、農家の皆様が今後も生産を続けていけるよう、市としても最大限の努力をしていきたいと思っています」

14日は、県りんご協会や各農協が出席して農業への被害が話し合われ、リンゴ園で相次いでいる「枝折れ」や「幹割れ」のほか、農業用ハウス7棟の全壊も報告されました。

また、被害の拡大を受け、除雪費用の補助率を「2分の1」から「3分の2」へ拡大して農家を後押します。