備えの実例として、特に寝ているときは無防備なので、寝室にできるだけ家具などを置かないことや固定して倒れないようにすることを挙げました。

また、避難生活を見越して、それぞれの家庭に応じた非常用持ち出し袋の準備も欠かせないと言います。

山口大学名誉教授 三浦房紀さん
「例えば病気の方がいらっしゃれば薬もきちんと入れておくとか、そういう家庭に合わせた備え方ということを考えていただく、考えること自体が防災の1つのステップになりますので」

避難経路・避難先や家族との連絡方法なども確認しておくことが大事です。

山口大学名誉教授 三浦房紀さん
「むやみに恐れるのではなくて、正しく恐れていただいて、それに沿って備えをしていただく」

南海トラフ巨大地震では、緊急地震速報が出て山口県に大きな揺れが来るまでは数十秒かかるため、その間に安全な場所に身を移す。
津波が山口県に来るのは数時間後なので、みんなで助け合って避難する。

事前の備えと発生時の適切な行動で、山口県の死傷者は0にできる、としました。