暴言後の出直し選挙で圧勝…“誰も市長に物申すことが出来なくなっていった”
泉市長は過去にも職員への暴言トラブルを起こしている。
(泉房穂市長の音声 2019年)
「なんもしてないやろ、7年間。立ち退きさせてこい、お前らで。今日、火をつけてこい。今日、火をつけて捕まってこい。燃やしてしまえ」
3年前には道路工事を進められなかった職員に対して暴言を吐いた責任を取って辞職。
(泉房穂市長 2019年)
「街のイメージを損なったことに対して、明石市民に対して、市長として本当に申し訳ないと…」
しかし、その後の出直し選挙で圧勝し、誰も市長に物申すことが出来なくなっていったという。
現役の明石市職員も市役所の現状をこう証言する。
(明石市職員)
「単なる感情の爆発といいますか、大きな声を出してですね、職員を畏縮させようとする意図は、それは私の想像ですけれどもあるんじゃないかと思います。アンガーマネジメントをしておられたみたいですけれども、その効果というのは感じられないですね」
「特に幹部の人間でも中身の吟味ではなくて『市長が言っているからこうしなきゃいけない』というような、イエスマン的な流れというのは強くなっているというふうに私は感じますし、そういう声もよく聞きます」
“ワンマン市政”とも言える状況について、地方自治に詳しい関西大学の小西秀樹教授は「市政運営で問題を引き起こす可能性がある」と指摘する。
(関西大学・政策創造学部長 小西秀樹教授)
「政策や公約がいくら評価されても、リーダーとして市役所内部のマネージメントをうまく進めなければ、市役所内部で問題が処理されない。地域の住民から見れば結局は市役所や市の行政に対する失望につながってしまう」