島根半島の美保関灯台近くで去年10月、漁船が岩場で座礁する事故がありました。乗り上げた漁船は撤去に数日の作業が必要なことから、海が比較的落ち着く春を待ち、そのままになっていましたが、1月12日、船体が姿を消してしまったことが分かりました。
去年10月3日、島根県松江市美保関町の岩場で座礁したのは、新潟県の大型漁船です。
当時船に乗っていたのは9人で、海上保安庁の特殊救難隊や機動防除隊、境海上保安部や敦賀海上保安部の巡視船、また美保基地のヘリコプターなどが出動し、全員が救助されました。
乗り上げた漁船は撤去に数日の作業が必要なことから、海が比較的落ち着く春を待ち、そのままになっていましたが、境海上保安部によると12日、座礁した漁船の船主から監視を依頼されていたJFしまねから、境海上保安部に、「美保関灯台から船体が確認できない」旨の通報があり、巡視船で海上からも確認しましたが、発見できなかったということです。
境海上保安部は、付近海域に沈没した可能性が高いと思われるものの、今後天候の回復を待って詳細を確認する予定としています。
漁船は座礁後、油抜き作業を実施しており、付近海域への油の流出はないということです。