去年県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は80件で、過去10年で最多になったことが分かりました。
民間調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、去年の県内企業の倒産件数は80件で、前の年から11件増えました。
年間の倒産件数が80件を上回ったのは12年ぶりです。
負債1億円未満の小型倒産が多く、大型倒産が発生しなかったため、負債総額は87億8900万円で前年を下回りました。
業種別では飲食業を含むサービス業が27件と最多で、建設業17件、卸売業12件と続きました。
新型コロナ対策として借りていた融資の返済が本格化したことに加え、物価高や人件費の高騰もあり、製造業や卸売業などで倒産が増えました。
東京商工リサーチは、「物価高や人手不足などで中小企業を取り巻く環境は厳しさを増していて、今年も倒産件数が増える可能性がある」と分析しています。