このところ、人気が高まっているのが「ドーナツ」です。
長野県内では趣向を凝らした新しい店が続々とオープンしています。
今ドーナツがブームとなっているそのわけを取材しました。


オープンの初日、開店30分前からできた長蛇の列!

お目当ては、甘くておいしい「ドーナツ」です。


長野市稲里町に12月にオープンした「ブランケットドーナツ」。

ブランケットドーナツはアメリカのテキサス州発祥で、生地の発酵に電気毛布を使ったことから、その名がついたんだとか。

店ではさすがに「電気毛布」は使っていませんが、企業秘密だという独自の技術で発酵を行っています。

長野市篠ノ井にも、行列ができるドーナツの新しい店が11月にオープン。

「日々どーなつ」。

色とりどりの14種類がショーケースに並びます。

自社農園で栽培した米粉や小麦粉を使い、毎日食べても飽きないドーナツを提供しています。

上田市から:
「ドーナツが好きなので気になっていて来てみました。色々な種類があるので全部おいしそうで迷ってて今…」


チョコクリームやチーズクリームがはみ出るほどぎっしり入ったふわふわ系のドーナツや、グルテンフリーの米粉で作ったオールドファッションなど。

小麦のものとは違ってサックサクの食感になっているのが特徴です。

古畑キャスター:
「外がざくざくでおいしい。軽く揚がっている感じなので、重さもなくて何個でも食べられそうな甘みと軽さです」

長野市では2024年11月から12月までの間に2店舗がオープン。

どちらもの店も開店後、数時間で売り切れるほど大人気です。

生活史研究家の阿古真理(あこまり)さんによりますと、今まさにドーナツブームが起きているといいます。

生活史研究家・阿古真理さん:
「2000年以降21世紀に入ってから3回目のブームということです。みんなが食べなれた味の一つであって、そこにフレーバーとかふわふわとか新鮮さんもあってシェアもできる、このあたりが大きなポイントかなと思います」

2000年代の後半に、クリスピー・クリーム・ドーナツが日本に上陸したことなどをきっかけに第1次ブームが到来。

2015年にはコンビニ各社がドーナツの販売を始めたことで再び注目度が高まりました。


そして今回のブームの背景には「専門店」というジャンルが増えてきていることがあると言います。

生活史研究家・阿古真理さん:
「ドーナツも専門店のジャンルの一つで、1種類のスイーツに限定すると色々な工夫ができるので、選ぶ方も楽しいし、作る方も色々な発想の幅が広がりやすいジャンルだと思います」

テイクアウトが主流となったコロナ禍をきっかけに人気が高まり続けているというドーナツ。

阿古さんはしばらくブームは続くとみています。

生活史研究家 阿古真理さん:
「みんなが大好きなドーナツがそう簡単に廃れるとは思えない。町に愛される店になれば定着できるし、ブームじゃない当たり前になっていく存在になると思います」