“全て直営”が成功の秘訣「50年後もスキーができる環境を」

 利用客の満足度を上げるうえで一番大きなポイントは、レストランやレンタルショップなど、スキー場施設を全て自社で「直営」していること。

 (草野丈太社長)「価格コントロールだったり、サービスの均一化という部分で、クオリティーを施設全体で上げていくことができるので」

 グランスノー奥伊吹の成功の要因はこの「直営」にあると、スキー場の立て直しに関わる専門家は言います。

 (マックアース 一ノ本達己CEO)「(複数オーナーで)合議で物事をジャッジすると、無難なところに収まる。スピード感もそうですし、尖ったことができなくなります。(誰かが)『そんなことやったら潰れる』みたいな話になる。(直営でないと)経営判断ができなくなる」

 スピード感をもって利用客の満足度を高める工夫を重ね、不動の人気を獲得したグランスノー奥伊吹。この先、今よりもっと満足できる体験を提供していくことで、ウインタースポーツが下火の現状を、ゲレンデ側から変えていきたいといいます。

 (山中アナ)「今後、億単位の投資は?」
 (草野丈太社長)「(今後)3年で20億の投資を予定しています。温暖化とか少子化とか、日本全体にもいろんな課題がある。自分たちから少しずつ改善していって、50年後もこの地域でスキーができる環境を残すことを目標にしています」