「声優・ナレーターなりたい人は‟年間10万人いる”」

県内の大学を卒業後、ふるさと長崎を離れて上京しナレーターの養成所に入りますが待ち受けていたのは険しい道のりでした。

初村健矢さん:
「アルバイトをしながら、日々近所の公園とかカラオケとかで練習しながら過ごしてました。代々木公園とかで雪が降ってもやってましたね」
久富アナウンサー:
「なぜ公園で?」
初村健矢さん:
「その時はお金もなかったですし、声優とかナレーターなりたい人っていうのは‟年間10万人いる”と言われているんで、そこで本当にプロになれるか…不安はありました」

大手事務所合格!そしてUターンの決意

3年間養成所に通ったのち、大手事務所に見事合格。CMや番組のナレーションなど仕事に恵まれてきました。その順調な波の中、初村さんは去年、長崎へのUターンを決意しました。

初村健矢さん:
「コロナ禍をきっかけに、仕事のやり方を自分なりに調べて、自宅で録音して仕事してる人を知りました。『地元の役に立ちたい』という思いがコロナ禍から芽生えて、自分に何ができるんだろうと思った時に『声の表現』で、地元で役に立とう!長崎で挑戦したいと思ったんです」

クローゼット改造した「自宅ブース」

故郷でナレーターの仕事を続けている初村さん。こちらはクローゼットを改造して作った初村さんの自宅のナレーションブースです。(「画像」から見ることができます)本当は「非公開」だという長崎のこの小さな部屋。ここから全国、そして世界中の作品に声を乗せます。

故郷に戻っての新たな挑戦。家族も、初村さんの決断を応援してくれました。

妻・麻貴さん:
「そもそも主人と一緒になる時点で、事務所に所属してようがしてまいがある程度の覚悟はしていたものもありますし、プラスの方向性での引っ越しだったのでその理由なら、私は何も反対することはないかなと思いました」

地元の同級生たちも初村さんの声に力を感じています。

小中高の同級生・下田康平さん:
「僕らも頑張らなきゃみたいな気持ちにはなりましたね」
小中高の同級生・江川大貴さん:
「声を使って皆さんに元気を届けるっていうことに関してはすごいもう尊敬しています」