大分県別府市で起きた大学生死亡ひき逃げ事件は発生から2年半が過ぎました。重要指名手配されている八田與一容疑者に関する情報提供は12月末で、8617件に上っていることがわかりました。県警は引き続き情報提供を呼びかけています。

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警察「似ているものがいないか発見して通報を」

八田與一容疑者(28)に関しての情報提供について、県警によりますと12月末時点で8617件で、12月だけで250件の情報が寄せられています。

このうち、「八田に似ている男を見た」など、重要指名手配されている八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、8092件となっています。地域別では「関東」が3070件、次いで「九州」が1058件、「近畿」が1042件、「大分県内」が539件、「そのほかの地域」が1625件となっています。

また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は758件です。

県警交通指導課の山下基成次席は「大分や九州に限らず全国のどこかに逃走しているおそれがあるので、周りに八田容疑者に似ているものがいないか発見して通報してほしい」と呼びかけています。

八田與一容疑者

また、亡くなった大学生の母親は「私たち家族は、多くの方々の手助けを受けながら、立ち上がり、もがきながら、一歩ずつ前に進もうとしています。どうしても叶わない罪名変更、迫りくる時効への不安、変えたいと思いつつもなかなか現状は変わりません」

「それでも、活動を共にしてくれる仲間たちは、多くの可能性とまだできることがあることを教えてくれます。また、SNSを通じていただく皆さまからのアドバイスは、私には到底思いつかなかった方法ばかりで、本当に感謝しています」などと年末にコメントを出しました。