能登半島地震や記録的豪雨の被害を受けた奥能登地域で、古くから伝わる文化財の歴史を紹介する展示会が金沢市の博物館で4日から開かれています。

金沢市の県立歴史博物館で4日から始まった展示会は、輪島と珠洲の2つの神社をルーツとする文化財が紹介され、地震から1年が経過した今、能登の歴史や文化に対する理解を深め心を寄せてもらおうと企画されました。

輪島市鳳至町の住吉神社ゆかりの文化財が並ぶ展示室。歯を見せてにっこりと笑う「大黒天像の頭部」は室町時代から江戸時代に作られ、地域で親しまれる存在だったとされています。

また、奥能登屈指の古社として知られる珠洲市の須須神社の展示室では県内で最も古い歴史を持つ1175年の古文書「能登国司庁宣」などが紹介されています。

この展示会は県立歴史博物館で2月16日まで開かれます。