◆自民党裏金問題…堀井元参院議員に批判が殺到
2023年12月、派閥の政治資金パーティーをめぐり、派閥から受け取ったキックバックを政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかになった自民党の「裏金問題」。

問題を受け、自民党は安倍派と二階派に所属する議員39人を処分。
道内では4人の議員に不記載がありこのうち、2196万円の堀井学衆議院議員、2057万円の橋本聖子参議院議員、990万円の和田義明衆議院議員が、党の役職停止や戒告の処分を受けました。

堀井学元衆院議員(2024年1月の会見)
「政治不信を招きましたことについて、国民、道民、そして私の選挙区である胆振日高の有権者の皆さまに深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

騒動後、4人の議員の中でいち早く謝罪会見を行ったのは、堀井学元議員でした。
しかし、裏金を受け取った経緯や使途について十分な説明をすることなく会見を打ち切ったことで批判が殺到。
さらに、地元の後援会や支援者にも説明責任を果たしていないとして、身内から公然と批判を受けることになります。
堀井学元衆院議員(2024年6月の不出馬会見)
「政治家として、1人の男として、人間として、けじめをつけたいという思いでありました。そこで次期衆院選に出馬しないという決断に至った次第であります」
◆元後援会長が語った堀井氏をめぐる問題の背景
しかし、問題はこれだけでは終わりませんでした。
貴田岡結衣記者(2024年7月・北海道登別市)
「東京地検特捜部の係官が段ボールを持って、堀井議員の事務所に家宅捜索に入ります」

堀井氏は、公職選挙法違反と政治資金規正法違反の罪で略式起訴され、有罪が確定しました。
伊藤凛記者(2024年12月・北海道登別市)
「裏金発覚から約1年。堀井氏が使っていた登別の事務所は、騒動とは一転、静けさに包まれています」

今回、堀井氏の元後援会長が、初めてHBCのインタビュー取材に応じました。
周囲とうまく付き合うことのできない堀井氏の性格が、事件を招いたのではないかと振り返ります。

堀井学 連合後援会 山口志郎元後援会長
「スポーツマンらしい反面、やっぱり個人競技の選手でしたから、スピードスケートの。自分の悪く言えば我が強いと…。真面目だけど頑固。自分がこう思ったらっていうところは、きっとあったと思いますよ。それがちょっと悪さしたのかな」
事件後、堀井氏は姿を消しました。
裏金問題が大きな争点となった2024年10月の衆議院選挙で、自民党は大敗。道内の議席を10から6に減らすこととなりました。
政治とカネの問題に揺れた2024年。道民は来年こそ、クリーンな政治の実現を願っています。

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