◆長谷川議員が呼びかけた12月の視察会…自治体幹部らが参加
12月13日、愛知県名古屋市のスタートアップ企業を支援する施設で開かれた視察会。主催は札幌市で、参加者には札幌市や道の幹部、経済団体のトップらが名を連ねます。
参加していた国会議員は、長谷川議員のみ。視察の目的や内容は何だったのか。懇親会場の前で、長谷川議員を待ち構えました。
記者:「長谷川参議、長谷川参議?」
長谷川議員:「…」
札幌市や道の幹部によりますと、長谷川議員が呼びかける視察会やセミナーは騒動の前は、頻繁に開催されていたといいます。
道庁の幹部職員
「メンバーリストの作成、それから声かけ状況。2次会への呼びかけ、あと登壇者のアレンジメントをすべて細かく指示されますので、与野党問わず、いろんな議員が参加しているのであれば、いいと思うんですが…」
「特定の議員のみの、こと細かい指導のもと、開催していることについて、われわれ行政として、政治的な中立性、国家地方公務員としての中立性の観点から、疑問を持たれる可能性はないとは言えないと思いますね」
◆中央省庁との“パイプ役”として頼らざるを得ない事情も…
しかしながら、札幌市や道には、政策を実現するために、中央省庁との「パイプ役」として、長谷川議員に頼らざるを得ない事情もあります。

6月に政府は、国内外の資産運用会社の参入を促す『金融・資産運用特区』に、道と札幌市の『GX=グリーントランスフォーメーション特区』を選びました。
また、札幌丘珠空港の30年に向けた滑走路延伸計画も、長谷川議員の働きかけがあったと言われています。

北海道文教大学 宮本融教授(元通産官僚)
「国会議員として階段を上がっていくには、2種類方法があると言われていて“優等生”と”うるさ型”というか、”うるさ型”という人は人間関係で嫌われますけれど、やってしまえば、自分の言ったことは通す、通るんですよ」