■「3000万円?あほくさい」巨大イカに批判殺到
満を持して町に誕生した、巨大なイカキング。
しかし、当時(2021年1月)町の方からはこんな声が上がっていました。
能登町民
「なんかお化けみたいやね。こんなんコロナに効くとも思わんし」
「そんな(高い)お金使わんでも。反対やね」
「3000万円!?あほくさい。もっと違うことに使えばいいのに」
「今その金額を使ってモニュメントを建てるべきことなのかな」
様々なメディアでも“ムダ遣い”と批判の声が上がりました。

批判に対し、ふるさと振興課 田代信夫課長(当時)はー
「意見は真摯に受け止めたいと思いますけども、観光の目玉にしたいというふうに思っています。」
巨大イカで能登町をPRしたいという想いは消えることはありませんでした。
恵俊彰:
・・・正解がわかってるから安心して聞いてますけど、実際大変だったでしょうね。
弁護士 八代英輝:
そうですよね。「ひるおび」で取り上げたときも、多分僕、批判側の立場だったんだろうな。自分の先見のなさを恥じたいと思います・・・。
■イカキングの逆襲!約18億円の宣伝効果

しかし、この批判がなんと、宣伝に“イカ”されました。
能登町によると、テレビでの放送は36回。新聞でも10社が取り上げました。
世界でも7か国のメディアに取り上げられ、その宣伝効果は約18億円にのぼりました。
恵俊彰:
「悪名は無名に勝る」って言いますけれども、やっぱり、何の反応もないよりはこんだけ叩かれたことがむしろ宣伝になったということですよね。
宣伝効果により観光客が増加。イカキングは町の救世主となりました。
民宿「一水」藤原由美子女将
「できる前は猫1匹犬1匹いないくらい人気がなかった。できてからは変わりました。たくさんお客さんが増えました。」
イカの駅つくモール 林生一郎駅長
「立ち寄っていただける方が日に日に増えていっている。いつもお手入れさせてもらっているが、最近は本当に大切に大切に磨かせてもらっています」
さらにこちらのイカの駅で販売されているイカスミのソフトクリームも1割以上売り上げが伸びるなど、県内全体で約6億円の経済効果があったということです。
大成功させた立役者の田代さん。批判を浴びていた当時は課長を務めていましたが、現在副町長に出世されています。
恵俊彰:
田代さん、イカしてる!