当初、コロナ交付金の“無駄遣い”と批判を受けていましたが、設置から1年半で経済効果約6億円の人気スポットに!
決してあきらめなかった町役場の大逆転劇を取材しました。
■“巨大イカ”設置から1年半 現地からリポート

川添永津子リポーター:
「石川県能登町にあります、“道の駅”ならぬ『イカの駅つくモール』に来ています。巨大なイカのモニュメント、全長13メートル、幅9メートルもあります。そしてとってもリアルなんですよね。今日は雨にも関わらず、朝からたくさんの方がいらしています」
栃木から来た夫婦
「思った以上に大きいですね。これがなければ来ませんから、正直」
「まずここを見てから、(他を)いろいろ見てみようかなという気持ちになりました」
東京から来た女性
「連れてきてもらいました。思ったより楽しかったです。結構リアル。意外と生々しいというか」
金沢から来た女性
「(東京から来た女性が)見たいというので来ました。私、かれこれ4、5回来てる。大体みんな見たいって言うから」
コメンテーター 三田寛子:
(設置当時)「ひるおび」でもやりましたよね。その時は「えー!」と思ったけど、今は大人気でびっくりですね。ちょっと行ってみたくなっちゃったな。
■“イカジェクトX”は「新型コロナ交付金」から始まった・・・

そもそも、この巨大イカのモニュメント建設は、地方創生臨時交付金の使い道として始まりました。
新型コロナ対策を支援するため自治体に配られた交付金で、2020年度は4兆5000億円。感染拡大の防止や雇用維持、経済活動の回復などの事業が対象で、国に承認されれば自由に使えるというものでした。
その使い道は全国で様々。直接的な感染対策だけでなく、例えば山形・長井市は、コロナで外出自粛する人に向けて、名産のけん玉1000人分と、PR動画代で約486万円を使用。秋田・小坂町は、観光客を呼び込む為、約165万円でラッピングバスを購入しています。
そこで、石川・能登町は、約2700万円を使って、巨大なイカキングを作りました。