■観光の目玉にしたい・・・町役場の熱い想い


能登町は、石川県、能登半島にあり、人口は1万5765人(9月1日時点)。2003年に能登空港が開港し、東京から約1時間でアクセスできるようになりました。
▼スルメイカの水揚げ量が第3位(2018年)
▼2016年にダイオウイカが漂着
と、イカの町としても知られています。

コロナの影響で観光客が減り、イカの消費量も減る中、コロナ交付金の使い道として能登町ふるさと振興課 田代信夫課長(当時)は、「観光の資源になるものは、うちにはイカしかない。巨大なイカを作って町をPRしよう」と決意しました。

田代さんをはじめ振興課が考えたコンセプトが、「イカを食うか、イカに喰われるか」。能登で食べたイカに、自分が食べられる疑似体験をしてもらおうということだったんです。

さらに、元々能登町は大きいものにこだわりが。1989年には高さ4.5メートルもある「世界一大きい縄文土器」、1990年にも高さ約24メートルの、「ふるさとキリコ橋」という非常に大きな橋を作っていました。

ということで、2021年4月にできたのがスルメイカモニュメントの「イカキング」。全長13メートル、高さ4メートル、非常にダイナミックなイカが誕生しました。

出来上がった際は、田代さんも非常に満足したそうです。
「とても大きくインパクトがあり、リアル。これは観光の目玉になる」と確信しました。