元少年の母親と対面

娘を殺害された母親は事件から2か月後、加害者の元少年の母親と対面している。元少年の母親からの申し入れだった。

女性の母親によると、元少年の母親は「大事な娘さんの命を奪って申し訳ない気持ちでいっぱい」などと謝罪したが、「少年と事件後に1回会った以外、5年間一度も会っていない」とも話したという。
女性の母親は「親としての責任を問われないのはおかしいと思った」。

娘を殺害された母親の代理人
「元少年の母親から謝罪を聞いて、事件の事を重大に受け止めていると感じましたか?」
娘を殺害された母親(50代)
「いいえ、受け止めていないと思いました。『少年と事件のことについて話していない、両親や親族にも誰一人話していない』と言っていました」

損害賠償を求めた裁判で、女性の母親は「元少年の監督義務者に該当するものの、適切な指導をしなかった」と訴えているが、元少年の母親は、少年が長期間施設に入所していたことなどを理由に「自身に監督義務違反はなかった」と主張している。

女性の母親は、「お金をもらっても娘の命は返ってこない。でも本人もちゃんとお詫びして謝っていこうと思っているならそれを形として求めたいと思っている。娘が生き返るならお金はいらない」と話した。