岩屋外務大臣は日中外相会談などを行うため、北京へと出発しました。日本の外務大臣が中国を訪れるのは去年4月以来です。
岩屋外務大臣は25日に北京を訪れ、中国の李強首相と面会するほか、王毅外相と対面では初めての外相会談を行います。
岩屋大臣は24日の会見で「隣国である中国との関係は我が国にとって最も重要な二国間関係の一つだ」と述べたうえで、王毅外相と「率直かつ突っ込んだ意見交換を行っていきたい」と意気込みを語りました。会談では、東京電力・福島第一原発の処理水をめぐる日本産水産物の輸入再開などについて意見を交わすとみられます。
また、午後には両国民の相互理解の促進について協議する「日中ハイレベル人的・文化交流対話」の開催が予定されていて、日本政府が検討を進める中国人向けビザの発給要件の緩和についても打ち出すものとみられます。
日本の外務大臣が中国を訪れるのは1年8か月ぶりで、岩屋大臣にとっては就任後、初めての訪中となります。
これに先立ち、中国外務省の毛寧報道官は24日、「中国は岩屋外務大臣の訪中を特に重視する」と述べ、歓迎する意向を示しました。そのうえで「中国と日本は共通の利益に着目し、対話を通じて意思疎通を強化し、建設的かつ安定的な関係の構築に取り組みたい」という考えを示しました。
一方で、懸案となっている日本産水産物の輸入再開については処理水を「核汚染水」と呼んだ上で「海洋放出に反対する立場に変化はない」と強調。「1、2回の検査では完全に問題は説明できないため独立したサンプリングを続けることだ」と述べるにとどまっています。
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